まとめと作例

EF-Sレンズには2005年に発売された中望遠マクロの「EF-S60mm F2.8 マクロ USM」があり、フルサイズ対応のEFレンズでは「EF100mm F2.8 L マクロ IS USM」や「EF180mm F3.5 L マクロ USM」などが、さらには拡大撮影専用の「MP-E65mm F2.8 1-5× マクロフォト」といった変わり種まで存在するが、一眼レフ用の標準マクロは久しぶりの登場。スナップなどにも使いやすい画角でブレも抑えやすい。そのうえ、手ブレ補正も内蔵していることから、寄れる標準レンズとしての価値も大きい。シャープな描写とボケ味のよさも合わせれば、手に入れておいていい1本だ。

絞り開放で撮影。周辺部でボケが少し崩れているだけで、それ以外は良好だ。ぎすぎすした感じになりやすい葉脈も素直なボケになってくれている。EOS 9000D Avモード 絞りF2.8 1/1600秒 マイナス1.3EV補正 ISO200 WB:太陽光 ピクチャースタイル:オート

標準系の画角は街歩きにも使いやすい。軽快なボディと組み合わせて身軽なスナップを楽しむのにも好適だ。EOS 9000D Avモード 絞りF3.2 1/320秒 プラス0.3EV補正 ISO200 WB:オート(雰囲気優先) ピクチャースタイル:オート

ちょっとあやしい雰囲気の理髪店の看板。少し絞り気味にして目に付いたものをさっとスナップするのが楽しい。EOS 9000D Avモード 絞りF7.1 1/250秒 プラス0.7EV補正 ISO200 WB:オート(雰囲気優先) ピクチャースタイル:オート

植え込みに自生していたツクシをローアングルで。レンズ交換やマクロ切り替え操作なしですっと寄っていけるのがマクロレンズの便利なところだ。EOS 9000D Avモード 絞りF4 1/160秒 プラス1.3EV補正 ISO200 WB:オート(雰囲気優先) ピクチャースタイル:オート

廃業した飲食店の軒下にうち捨てられていた椅子。古びた木のテクスチャーもしっかりとらえている。EOS 9000D Avモード 絞りF4 1/500秒 マイナス0.3EV補正 ISO200 WB:太陽光 ピクチャースタイル:オート

カメラを三脚に固定してライブビュー撮影。拡大表示で雌しべの先端にピントを合わせている。EOS 9000D Avモード 絞りF5.6 1/160秒 ISO100 WB:オート(雰囲気優先) ピクチャースタイル:オート

これも三脚 + ライブビューで撮ったカット。こういうシーンではバリアングル液晶モニターのカメラが断然便利である。EOS 9000D Avモード 絞りF5.6 1/160秒 ISO200 WB:オート(雰囲気優先) ピクチャースタイル:オート