NECソリューションイノベータは5月10日、人材派遣業をはじめとする人材サービス業の基幹業務を支援する「NEC クラウド型HRサービス」を7月から提供開始すると発表した。価格は、100ID利用時の場合、初期費用が260万円、月額利用料が20万円から(いずれも税別)。

サービスの機能構成図

人材サービス業では、派遣先企業ごとに異なる多様な勤務パターンに対応する派遣社員の勤怠管理が必要であり、これまでは勤怠管理システムに登録された勤怠情報を、手作業で修正するなどの運用で対応していた。また、人材派遣企業の正社員と派遣社員は勤務体系が異なるため、それぞれに勤怠管理を行なう必要があり、その対応に手間や費用がかかっていたという。

新サービスは、「人材サービス業特有の複雑な勤務パターンに対応した勤怠管理が可能」「CSV形式のデータで既存システムと情報授受なオプション」の2点の特徴を備える。

勤怠管理では、派遣先企業によって異なる多様な勤務パターンに合わせた、勤務スケジュール設定や勤怠計算などが可能。さらに、派遣社員に加えて正社員の勤怠管理も行えるため、両者を一括で管理することができるという。

既存システムとの情報授受に関して、多くの人材サービス業では企業からの求人情報や登録スタッフ情報の管理、請求管理、給与管理や会計といった基幹業務を独自の管理システムで行っているが、同サービスのオプションでは、これら既存システムとの間でCSV形式のデータで情報の授受を可能としている。