富士通は5月8日、マーケティング領域でのAI活用を加速するビッグデータ分析基盤「マーケティングAIコンテナ」の機能を強化したと発表した。

「マーケティングAIコンテナ」は、同社のデジタルマーケティング体系「FUJITSU Digital Marketing Platform CX360」のデータ統合基盤「eXperience Data Platform(XDP)」の構成要素の1つ。データキュレーションサービスのノウハウを結集した高度な分析環境を、顧客のニーズに合わせて柔軟な形態で提供するサービスとなる。

マーケティングAIコンテナのXDPにおける位置づけ

今回、分析の専門家であるデータサイエンティストによる分析環境のサポートが追加され、Dockerで仮想化されるコンテナの機能が強化された。

具体的には、Dockerで仮想化されるコンテナやDockerfileによりノウハウを一元管理することで、ノウハウの維持や継承するためのコストを削減できる。また、Dockerfileから生成する分析環境はどこでも同じ構成になるため、キュレーターが設計した分析環境をそのまま利用できるという。

「マーケティングAIコンテナ」は、関西電力が運営しているWebサイト「はぴeみる電」の生活リズムお知らせサービス「はぴeまもるくん」の生活リズム推定ロジック分析基盤に採用され、推定ロジックの学習・構築・更新・実行など、高度な分析ロジックを活用する上で必要なすべての機能をワンストップで実現している。