最近、グーグルやマイクロソフトがインターネット上で提供する翻訳サービスが目覚ましい進化を遂げている。その背景には、膨大なパターンを学習した人工知能(AI)の存在がある。

近い将来、こうしたAIが翻訳を肩代わりしてくれるようになれば、人間が外国語を学ぶ必要はなくなるのだろうか。4月26日にソースネクストが開催した発表会では、その答えの一端を垣間見ることができた。

ソースネクスト 代表取締役社長の松田憲幸氏(左)と、米ロゼッタストーンCEOのジョン・ハス氏(右)

語学学習の「ロゼッタストーン」を国内展開へ

PCを用いた語学学習ソフトウェアで世界的に知られるのが「ロゼッタストーン」だ。ソースネクストはその日本法人を買収し、日本市場での大規模なプロモーション、製品ラインアップの拡大計画を発表した。

ロゼッタストーンのソフトウェア

製品ラインアップの強化としては、楽天などに代表される英語の「社内公用語化」への対応、TOEICやTOEFL対策、キッズ向けなどのパッケージを新たに展開。さらに価格を30万本限定で4980円へと大幅値下げし、女優の剛力彩芽さんを起用したプロモーションと併せて売り込みをかける。

日本市場に向けて製品ラインアップを強化

一方でソースネクストは、AIの進化により自動翻訳の実用性が上がっていることも認めており、今後はさらに高精度になっていくと予測する。それを見越したソースネクストは、2本目の柱として、AIを活用した製品の開発にも着手したという。

AIの活用で自動翻訳サービスの精度が急上昇