凸版印刷は4月27日、通常コンテンツと臨時コンテンツの2つをリモコンの操作で出し分けできるハイブリッドデジタルサイネージを開発し、店頭での販売促進や、交通機関、公共施設における情報配信向けのデジタルサイネージとして販売を開始すると発表した。なお、同製品は第1弾として、トッパン・フォームズの協力のもと、佐渡汽船の乗船ターミナルで多言語表示にも対応した乗船案内や、イベント情報を表示するインフォメーションサイネージとして3月25日から採用されている。

佐渡汽船乗船ターミナルでの採用イメージ(左)、ハイブリッドデジタルサイネージの仕組みイメージ(右)

同製品は、あらかじめスケジューリングされた通常コンテンツの自動表示機能と、専用アプリを用いてスマートフォン上で作成された臨時コンテンツをリモコン切替で表示する2つの機能を搭載。これにより、普段は通常コンテンツを自動表示し、急な天候の変化など現場判断による情報の変更が必要な際には手動で表示更新が可能となる。

例えば、大型商業施設などでは、通常時は広告やフロアガイド、イベント情報を表示する。タイムセールや雨の日サービスなどの際には、現場判断による迅速な情報の更新が可能なため、最適なタイミングで最適なコンテンツを表示することができるという。

また、Wi-Fi Directを搭載しており、無線LANルーターやアクセスポイントが不要なため、導入時のコストを削減できまほか、必要に応じてネットワークに接続し、プライベートクラウドを利用することで、一括でコンテンツを管理することも可能としている。

価格は46インチ型ハイブリッドサイネージの場合で90万円(カスタマイズ費用、コンテンツ制作費、運搬費、設置作業費などは別途相談)~。今後、大型商業施設や交通機関、公共施設などにおける情報配信向けのデジタルサイネージとして拡販し、2019年に約1億円の売り上げを目指す。