ZMPは24日、試作3Dレーザーレーダーのテスト販売を開始すると発表した。同社は、2015年よりコニカミノルタ製の3Dレーザーレーダーのテストマーケティングを行っているが、今回は耐環境性能向上に加えソフトウェアを追加した新たな製品を販売する。

本製品はTOF方式のレーザーレーダーで、垂直方向に24レイヤー、水平画角120°の広範囲のスキャンが可能。夜間でも街灯などの明かりに影響されず、人と地形・構造物などの物体を区別しながら、人や物体をリアルタイムに検知・観測できる。

コニカミノルタ製 最大24レイヤーの広画角レーザーレーダー

本製品の特徴は、レーザーに面積を持たせてすき間なく照射し、光隙間で検出対象を見失わずに位置把握できること。また、夜間、外乱光の有無に影響されず対象物の距離観測が可能。サンプルとして、静止状態でのレーザー照射範囲において、背景ではない物体の検出を行うソフトウェアも付属している。

現在、自動運転や高度運転支援技術、自律移動車両等の開発のため、3次元地図の作成、車両や歩行者、障害物等の検出技術が必要とされている。本製品は、リアルタイムで高精細な三次元情報の取得が可能なため、自動運転技術をはじめ、さまざまな分野で環境認識センサとして利用できる。

コニカミノルタ3Dレーザーレーダーの計測例

なお、本製品は5月24日~26日開催の「人とくるまのテクノロジー展2017横浜」でも展示予定だ。