OKIは4月19日、観光客が特定の施設、店舗に集中している周遊性の課題を解決するために「スマート@ツーリズムシティ」ソリューションを提供開始すると発表した。

「スマート@ツーリズムシティ」は、IoTの活用により、観光ビジネスを核に地域の魅力を発信し、観光客の滞留時間拡大、周遊性向上により集客力を高め、地域活性化を図るためのソリューションで、交通渋滞解消を図る「スマートパーキング・ソリューション」および観光情報配信ソリューション「ココシル」を提供開始する。

「スマートパーキング・ソリューション」は、ETC2.0などの技術を用いて観光施設周辺の公営駐車場と企業所有の駐車場をシェアし、インターネットで予約を行うことを可能とするもの。施設周辺の交通情報を一元管理し、多言語で交通サインに駐車場の満空情報を配信することも可能だという。

一方の「ココシル」は、周遊性向上のための観光情報配信を行うソリューションで、街の商店街や観光客が自ら能動的に働きかけるプッシュ型ソリューション。ポータルサイトとスマートフォンアプリが連動して、観光情報を提供するサービスを提供することができ、道案内やクチコミ投稿、多言語情報配信などの機能がある。

「スマート@ツーリズムシティソリューション」の例

また今後は、顧客紹介の促進を図る「相互送客ソリューション」および観光客情報のマーケティング分析を行う「観光客の移動・購買動向分析ソリューション」を、順次各自治体他に提案していく予定だという。

「相互送客ソリューション」は、顧客を勧誘した店舗や口コミ紹介者への報奨があるポイントサービスと、優先入場券・手荷物預かり・ガイドマッチング等の回遊を促す仕組みにより、加盟店と利用顧客が一緒に集客と相互送客をするようになる複合的なIoTサービス。

「相互送客ソリューション」の例

「観光客の移動・購買動向分析ソリューション」は、これらのサービスから得た観光客の行動や購買履歴などの情報を集約・統合し、分析を行う。