GLMは4月12日、2019年の量産に向けて開発を進めている電気自動車(EV)スポーツカー「GLM G4」のコンセプト車両を日本で公開した。

同社代表取締役社長の小間裕康氏は、「自動車産業はガソリン車からEVへと変革の時代を迎えている。そんな中、GLMはクルマを作ろう、という言葉からベンチャーとして生まれ、周囲からできるわけがない、という忠告を受けつつも、エンジニアが集結し、EV版トミーカイラZZの販売にこぎつけるなど、自動車産業のメインプレイヤーが集結し、高い技術力を誇る日本において、もっとも新しい自動車メーカーとして、搭乗者がワクワクする時間の追求を図ってきた」と、これまでの取り組みを振り返った。また、G4について、「トミーカイラZZとはまったく異なる視点から、ワクワクする時間を生み出すことを目指して開発を行ってきた。日本の技術と感性を詰め込み、走る、曲がる、止まるに加え、最良の時間を提供することを目的に、まったく新しいセグメントのスーパーカーを目指している」と説明。そのコンセプトを、内燃機関に頼らないことで、不要な音を発さず、風光明媚な場所を疾走する陸のヨット「ロードヨット」と表現した。

今回公開されたものはコンセプト車両であり、まだ車体重量や車体サイズの詳細は明らかにされていないが、4ドアで4名(4シーター)の乗車を可能としつつ、専用に開発された高効率・高出力モーター「Multi saliency power package」を車両の前後に2機搭載することで、最高出力400kW(540馬力)、最大トルク1000Nm、100km/hまでの到達時間3.7秒、最高速度250km/h、航続距離400km(NEDC)の性能仕様としている。

なお、販売は日本のほか、欧州など海外も視野に入れており、想定価格は4000万円。国内外併せて1000台の販売を目指すとしている。

GLMの量産型EVスポーツカーのコンセプト車両「GLM G4」。登壇している人物はGLMの代表取締役社長を務める小間裕康氏