2018年12月に、4K、8Kの実用放送が開始される。つまり、約20カ月後には、4K、8K放送を、家庭で普通に楽しむことができる時代が来るのだ。そしてその2年後、2020年の東京オリンピック/パラリンピックでは、4K、8K放送が一般化したものになるという姿を政府は描いている。これにあわせて4K、8Kを取り巻く環境も賑やかになってきた。

では、消費者はいまの時点で4Kテレビを買うべきか、買わざるべきか。

4Kの実用放送が拡大される2018年12月にあわせて発売される4K放送対応チューナー搭載モデルの発売まで待つという手もあるだろうが、いま購入しても損はない。というのも、4Kテレビならではの画質を楽しむことができるからだ。

シャープの4K HDR対応液晶テレビ『AQUOS U45』

4K映像はフルハイビジョンの4倍となる約829万画素の高解像度を実現しており、大画面で見ても、細部まで高精細な画質で視聴できる。近い距離で見ても画質の粗さを感じないため、没入感がある映像視聴が可能になる。ケーブルテレビやインターネットで配信される4Dコンテンツはすぐに楽しむことができる。さらに、ネットフレックスやひかりTVでは、映像が本来持っている明るさや色、コントラストを表現できるHDR(ハイダイナミックレンジ)映像の視聴が可能であり、より高画質での視聴が可能になる。

さらに、現時点で購入しても損がないという理由のひとつに、地デジやブルーレイなどのフルHDの画像も、4K並の映像に自動変換するアップコンバート機能を搭載しており、フルHDのテレビよりも鮮明な映像で視聴できるという点だ。

より高い画質でテレビ視聴を楽しみたいという人には、いまから4Kテレビを購入することをお勧めしたい。

8Kで先行するシャープ

一方、8Kの動きも同時に進んでいる。

8Kの試験放送は、BS右旋で2016年からスタートしているが、2018年12月には、BS左旋で8K実用放送が開始される予定だ。