ボーイングは現地時間の4月12日、2016年の「サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」に13社を選出したことを発表。同賞は、ボーイング、および民間航空機部門と防衛・宇宙・セキュリティ部門の顧客に質の高い製品やサービスを提供し、価値を創出した企業に贈られるもので、日本からはナブテスコ(岐阜県不破郡)と日本飛行機(神奈川県横浜市)が選出された。

2018年上半期の引渡しで開発が進められている787-10ドリームライナー

ボーイングの2016年の調達総額はほぼ600億ドルに上り、サプライヤーは米国全50州、世界48カ国の1万3,000社以上に広がっている。ボーイングの製品コストの内、こうしたサプライヤー提供のコンポーネントや組み立て済み部品が占める割合は約65%に達している。

今回、ナブテスコは"環境"として、法令に準拠した測定可能な環境プログラムと環境保全を推進する社風のもと実現したリーダーシップ、傑出した業績、優れた協力関係を評価。また、日本飛行機は"コラボレーション"として、革新、プロセス・製品改良の分野においてボーイングと協力して共通目標を達成した点が評価された。

ボーイング民間航空機部門は、日本の航空産業と50年にも及ぶ密接な関係を築いており、航空機の生産分担比率は767で16%、777で21%、787で35%を占め、日本は米国に次ぐ2番目に大きな供給国になっている。過去の受賞サプライヤーを国別でみると、米国以外では日本の占める割合が2位以下を大きく引き離し、40%以上に上る。

2016年ボーイング・サプライヤー・オブ・ザ・イヤー受賞サプライヤー
Orion Industries(米国、ワシントン州オーバン) - コミュニティ・エンゲージメン
ナブテスコ(日本、岐阜県不破郡) - 環境
日本飛行機(日本、神奈川県横浜市) - コラボレーション
Hoffman Construction Company(米国、ワシントン州シアトル) - 安全性
Victory Solutions, Inc.(米国、アラバマ州ハンツビル) - サポート&サービス
The EnCore Group(米国、カリフォルニア州ハンティントンビーチ) - 製造&設計
AVIC Xi'an Aircraft Industry (Group) Company Ltd.(中国、西安) - 傑出したパフォーマンス
Gary Jet Center(米国、インディアナ州ゲーリー) - グローバルサプライヤーダイバーシティ
American Semiconductor(米国、アイダホ州ボイジー) - パスファインダー=パフォーマンスの飛躍的改善
The Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation(オーストラリア、キャンベラ) - テクノロジー
AT&T(米国、テキサス州ダラス) - アドバンテージ=費用・効果目標を達成
University of Sheffield Advanced Manufacturing Research Centre(英国、ロザラム Innovation) - 革新性=研究開発分野での取り組み
GMN Aerospace(米国、ワシントン州シアトル) - アライアンス=新製品の導入リスクを分担