凸版印刷は、脳神経科学を活用した新たな人財育成プログラムの開発拠点「人財開発ラボ」を設立し、4月から運用を開始すると発表した。同社は、DAncing Einstein(DAE)と共同で脳神経科学を応用した能力開発プログラム「最新脳科学プログラム」を開発し、実証試験を行うなど、科学的な視点を取り入れた新しい能力開発に取り組んでいる。

このプログラムにより、感情、認知、記憶などに対する脳の仕組みを理解し、パフォーマンスのアップやコミュニケーション能力の向上が期待されるという。

凸版印刷はDAEと共に、この「最新脳科学プログラム」の実施データや研究会における成果などを活用し、従来の研修では原因や解決方法が導き出せなかった様々な課題に対し、脳神経科学の知見に基づく新たな仮説を立て、その改善方法を考案、検証を進めている。今回、これらの検証および開発をより進化させるための拠点として「人財開発ラボ」を設置した。

「人財開発ラボ」は、同社が「最新脳科学プログラム」で培ってきた脳神経科学の知見を応用し、新たなプログラムを開発、実践していく拠点で、ベンチャー企業など社外とのコラボレーションによるオープンイノベーションの場としても活用できるプロジェクトルームや、社員のストレスケアを図るリラクゼーションルームなどを設置。

M「人財開発ラボ」のプロジェクトルーム(左)、リラクセーションルーム(右)

また、DAEによって神経科学の観点から新たに設計された「マインドフルネス&ストレスマネジメントプログラム」などの能力開発プログラムの検証などを行っていくという。

凸版印刷はDAEと共に、本拠点を活用し、様々な能力開発プログラムの開発を進め、社員一人ひとりの生産性向上や成長促進を図るとともに、将来的には社外への外販もしていく予定だという。

M「人財開発ラボ」のプロジェクトルーム(左)、リラクセーションルーム(右)