ビジネスの現場にPCやスマートフォンは欠かせない。しかし、もっと手軽なツールが何か足りない、そう手書き感覚で書き込め、簡単に持ち運べるガジェット。ソニー、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ、ソニービジネスソリューションの3社は、電子文書をまるで紙のように読み書きできることを追求したデジタルペーパー「DPT-RP1」を6月5日より発売することを発表した。

デジタルペーパー「DPT-RP1」(同社資料より)

A4サイズ13.3インチ(1650×2200ドット)、349gの「DPT-RP1」は、内蔵メモリに約1万ファイルの電子文書をPDFで保存し、持ち歩け、1回の充電で約3週間利用できる。ディスプレイには適度の凹凸を施し、紙に近い表面加工を実現した独自開発のノンスリップパネルを採用するなど、書き心地も期待できそうだ。手書きの星印・米印の2種類に検索機能が持たせてあるほか、画面ロックやデータ暗号化機能も搭載している。

通信にはWi-Fi/Bluetoothを備えており、PC用のアプリケーション「Digital Paper App」でサクサクとファイル転送。PCのローカルフォルダーとの同期、クラウドストレージとの同期も可能になる。また企業向けには有償の「デジタルペーパー連携サーバーソフトウェア」も用意、WebAPIを利用した業務システムとの連携開発も可能になる。企業などの組織では、帳票の配付・回収の管理や制御といった、文書の移動を伴うやりとりも多い。これを効率化することでパーパーレス化や業務効率化と働き方改革への貢献も図れる。

同社では、例として"大学の大量レポート添削や手書きによるフィードバックの促進"、"医療現場における同意書や問診票などの院内文書のデジタルペーパー化や業務効率化"、"介護分野や製造現場などでの書類回収、送付に伴う移動負担の軽減"なども掲げている。

PCアプリケーション「Digital Paper App」機能イメージ(同社資料より)

2画面表示機能や手書き星印によるマーク検索も効果がありそうだ