丸紅グループであるMXモバイリングは3月30日、NIPPON PAYと業務提携し、訪日中国人観光客のインバウンド向けのスマートフォン決済サービスの取り扱いを開始した。

店頭での決済サービスイメージ

NIPPON PAYのマルチ決済サービスは、中国で利用者が急増しているスマートフォン決済「WeChatPay」と「Alipay」を1つのアプリで自動対応するもの。会計の際に、店舗スタッフがWeChatPayとAlipayのアプリを使い分ける必要がなく、顧客はスマートフォンをかざすのみで決済が行える。

専用アプリをインストールしたタブレットをレジに設置するだけで利用できるため、専用読み取り機は不要。小規模店舗や個人事業主でも導入しやすく、対応者との複雑な会話も軽減できることが期待できる。

また、支払い代金は、NIPPON PAYから加盟店へ日本円で入金されるため、為替リスクを受けずに利用できる。今後は、韓国といったアジアの訪日外国人向けに、決済方法を拡充していく予定だ。全国に販売網を持つMXモバイリングがサポートにより提供を行うことで、日本国内での普及拡大を目指していく。