中部国際空港(セントレア)は4月6日、日本の「中部」地域の空の玄関である中部国際空港と、台湾「中部」の台中国際空港とで、「友好空港提携覚書」を締結することを発表。同日から、定期チャーター便の運航を開始するなど、官民を挙げての交流が進めていく。

2016年実施されたチャーター便の初便歓迎行事の様子

双方の「中部」地域は、2016年3月に中部広域観光推進協議会と台湾側の中台湾観光推動委員会との間で友好交流連携に関する覚書を締結。2017年2月10日には三重県と台中市による国際交流促進覚書、2月23日には下呂温泉観光協会と台中市温泉観光協会による姉妹温泉提携などが進められている。

日台それぞれの中央部にあるという立地が共通し、更に、台中国際空港はセントレア開港と同時期に民用化された経緯もある。また、両空港は、2016年3月から計15往復のチャーター便が運航されるなど、これまで相互協力を深めてきた。今回の覚書締結により、両空港の周辺地域の交流をさらに拡大させ、将来の定期便の開設を目指す。

なお、締結に際して中部国際空港社長ほかで構成される訪問団が台中を訪問。4月6日に台中において締結にかかるセレモニーを実施後、台中国際空港発中部国際空港行きのチャーター便の初便に、両空港の代表者が搭乗する。

「友好空港提携覚書」の締結内容は、定期直行便開設に向けた相互マーケティング活動、両地域の自治体・観光事業者等の交流及び観光推進への協力、両地域への誘客促進、両空港間での定期的な意見交換など。中部国際空港の姉妹・友好空港は、ミュンヘン空港(2005年2月締結)に続いて2空港目、台中国際空港の友好空港は中部国際空港が初となる。

定期チャーター便は、チャイナエアライングループにより、4月6日から5月25日まで週3便・計22往復の運航を予定。ボーイング737-800(ビジネスクラス8席、エコノミークラス153席)にて、火・木・土曜日にCII7314便(13:00台中発/16:55中部着)と、CII7315便(18:00中部発/20:20台中着)を火・木・土曜日に運航する。