ワコムとタグキャストは、デジタルペンとタブレット端末を組み合わせた検査・報告システムを開発した。デジタルペンに装着したカメラモジュールで撮影した写真データに、設備内に設置されたビーコンから取得した屋内位置情報を紐づけ、タブレット端末に表示した図面上に張り付けることができる。

このシステムは、デジタルペンとカメラモジュールを組み合わせた専用の「InspectionPen feel by Wacom」とタブレット端末から構成されており、既に設置されている(もしくは、必要に応じて新たに設置する)TAGCASTのビーコンから受信した位置情報を使って機能する。デジタルペンに装着したカメラモジュールで撮影した画像に、位置情報を発信するTAGCASTの「電池ビーコン」、または特定テーブルごとに位置情報を発信する「ペーパービーコン」からの情報を組み合わせることで、タブレット端末上での表示を正確、迅速に行うことが可能になるという。

建設現場の進捗管理、工場の設備管理や機材類の整備、スーパーマーケットなどの陳列管理など、施設・建物における設備・装置類の状態を検査・報告する際に用いるもので、作業の迅速性と正確性を高め、作業効率の向上に資するものと期待されるとのことだ。

なお、同システムで用いるペンとタブレット端末一式の価格は15万円(税別)で受付を開始した。なお、同システムの販売と保守・顧客サポートは、TAGCASTが実施する。