キャッシュレス化が進みつつある昨今、クレジットカードの活躍の場は広がっており、税金の支払いもオンラインでOKになりつつあります。

自治体が徴収する税金は、既に数年前からクレジットカード払いができるところが増えていましたが、今年の1月からは国税もカード払いが可能に。特に自営業やフリーランスの人は納税方法の選択が増えたので、カード払いのメリット・デメリットを理解した上でおトクな方法を検討しましょう。

税金のクレジットカード払い、メリット & デメリットは? (画像はイメージ)

自動車税や地方税などに加え、所得税などの国税もカード払いが可能に!

電話や電気などの公共料金の支払いにクレジットカードを利用している人はけっこう多いと思いますが、税金や国民健康保険料など公的な支払いもクレジットカードが利用できることはご存知でしょうか。

その代表的な税金が自動車税。車を保有している人は毎年5月末までに支払うことになっている税金で、これをクレジットカード払いで受け付けている自治体が増えています。

また住民税もカード払いOKの自治体もあります。会社員などの場合、住民税はお給料から天引きされるので自分から支払う必要はありません。しかし、自営業やフリーランスなどは、口座引き落とし契約をしていない限り、毎年納付書が送られてきて、金融機関や郵便局、コンビニなどで現金納付しなければなりません。

まとまったキャッシュが足りないといったときにも、カード払いなら支払いを延ばせます。また、住民税は基本的に年4回に分けて払うことになっていますが、クレジットカードで分割払いにすることで、1回あたりの負担を少なくすることも可能。2回払いにすれば余計な分割手数料も払わずにすみます。

マイホームを持っている人なら、毎年の固定資産税の支払いも自治体によってクレジットカードが使えるケースがあるのでチェックしてみるといいでしょう。 これまではクレジットカード払いができるのは地方税だけでしたが、今年の1月からは国税もクレジットカードでの支払いが可能になりました。会社員などは所得税を源泉徴収されているのであまり関係ないかもしれませんが、所得税を始め贈与税や法人税など30税目の国税が対象となっていますので自営業やフリーランスの人はメリットがある人もいるでしょう。

クレジットカード払いはどのようにするの?

クレジットカードで税金を支払う場合には、基本的にパソコンやスマートフォンで納税サイトにアクセスし、支払い手続きを行います。

自動車税や固定資産税、住民税などの地方税では、自治体が用意している納税のためのサイトでカード払いの手続きを行う方法と、ヤフー公金支払いを利用して納税する方法があります。住んでいる自治体によってクレジットカード払いができるかどうか、どこのサイトで支払い手続きを行うが異なるので、住所地の自治体で確認するといいでしょう。

また、税金のクレジットカード払いは、1回ごとに完結してしまうので、公共料金のように一度手続きをすればその後は自動的にカード払いになるわけではありません。休日や深夜など時間を気にせず納税手続きができる点はメリットですが、毎回支払期日までにその都度手続きを行わなければならないので注意しましょう。

さらに、支払いの証明が郵送されるまで数週間かかります。自動車税などで車検の際に納税証明が必要な場合、車検期日までに納税証明書が確実に受け取れるよう余裕を持って支払うことが大切です。

税金を払ってポイントゲットも!

税金をクレジットカード払いにするメリットのひとつに、ポイントがゲットできることが挙げられます。ポイントがもらえれば普通に払うよりもおトクに税金を納めることができるわけです。

しかし、実は税金をカード払いにすると1万円につき70円~110円程度(各自治体により異なる)の手数料がかかります。自動車税の場合は決済手数料として1件当たり300円~500円程度かかるところもあります。ケースによってはクレジットカードのポイントがついても、手数料の負担の方が大きくなってしまう場合もあります。ですからポイントを獲得することを目的にカードで納税しようと思っている人は、手数料とクレジットカードのポイント還元率を見比べた上で支払い方法を決めた方がいいでしょう。

プラマイゼロの場合は、分割支払いをしたい、キャッシュの準備を先延ばししたいなどのカード払いならではのメリットを考慮して検討するといいでしょう。

※画像は本文とは関係ありません。


堀内玲子
ファイナンシャルプランナー。証券会社勤務後、編集製作会社で女性誌、マネー関連書などの編集を経て93年に独立。96年ファイナンシャルプランナー資格を取得。FPとして金融・マネー記事などの執筆活動を中心に、セミナー講師、家計相談などを行う。著書に「あなたの虎の子資産倍増計画」(PHP研究所・共著)「年代別 ライフスタイル別 生命保険のマル得見直し教室」(大和出版)など。