パナソニックは3月17日、SRが組成する特定目的会社「RW尼崎特定目的会社」と、兵庫県尼崎市にてプラズマディスプレイ(PDP)の製造を行ってきた第3工場ならびに第4工場の建物の信託受益権の譲渡契約を締結し、2017年3月15日に引き渡しが完了したと発表した。

PDP第3工場は2005年9月より稼動を開始、延べ床面積は14万7000m2の地上4階建ての建物。一方の同第4工場は2007年6月より稼動を開始した延べ床面積19万m2の地上6階建ての建物。第3工場は2012年3月まで、第4工場は2013年12月にPDPの生産を終了、事業活動そのものも2014年3月末に停止していた。その後、パナソニックにより関連資産の処分が進められてきており、今回の第3/第4工場譲渡により、PDPに関わるすべての資産の処分が終わることとなった。

PDPの生産を行っていた頃のパナソニック 尼崎工場(右が第3工場、左が第4工場) (出所:パナソニックWebサイト)