テレビ対応はFacebook滞在時間を伸ばす可能性

テレビは、スマートフォンのスクリーンよりも長時間、ビデオを見るには適したデバイスだ。そこにビデオを主体としたアプリを提供することで、ユーザーのFacebook滞在時間を大きく伸ばすことができる。

また、Facebook Videoアプリを非常に都合よく考えれば、テレビとスマホの両方をFacebookが占める瞬間を作る可能性がもたらされる。テレビにより、長時間のビデオ視聴を可能とし、またその視聴時間中にスマートフォンでFacebookアプリを使えば、ユーザーの時間を多重化することもできるからだ。

テレビの特性についても考える必要がある。ながら視聴は、手元のスマホやタブレットの画面に表示される情報に比べて、集中や印象の面で劣る。

また、視聴者として考えてみると、Facebookの動画が、地上波やケーブル局のテレビ番組、ストリーミングサービスのビデオと比べて競争力があるとも思えない。

Facebook Videoはセットトップボックス向けであることから、前述のような影響が大きく反映されるわけではないだろう。Apple TVやGoogle Chromecast、Amazon Fire TVは、それら自体が、いかに普及していくかを考えなければならない。

Facebook Videoが、これらの製品の普及に役立つかと問われると、現段階では、やはり大きな影響を見込めないだろう。