シスコシステムズは3月3日、データセンターを可視化するとともにリアルタイムに分析し、セキュアなビジネス・アプリケーション環境の構築が可能なプラットフォーム「Cisco Tetration Analytics」において、機能拡張と新しいモデルの追加を発表した。

同プラットフォームのソフトウェアは、独自の検出や可視化機能をベースに構築し、各アプリケーションにまたがり、全体的に適用する一貫的なセキュリティ・ポリシー適用を実現している。

ポリシーは、仮想環境/ベアメタル/物理サーバ/プライベート・クラウド/パブリック・クラウド/任意ベンダーのインフラストラクチャなど、アプリケーションが存在する場所に関係なく適用を可能としている。この新しい適用モデルは、ワークロードの特性と動作にポリシーを適用し、ワークロードが移動してもポリシーに影響が生じないという。

セキュリティの強化に関しては、ワークロードの分割に対応するセキュリティ手法であるマイクロセグメンテーションを採用し、ポリシーは任意のベンダーのファイアウォールにプッシュでき、ネットワーク・レイヤーでのオーケストレーションにも対応する。

静的なレガシー・ソリューションと比較した場合、同プラットフォームの特徴として数10億のフロー/プロセス/ワークロード特性の動作分析に基づいて、実践的な結果を動的に提供できることだという。任意の場所の任意のワークロードに対し、ワークロード・エージェントを通じて一貫的なポリシーを適用するとしている。

新しい導入モデルは、最大1000台までのサーバ配備に適する小規模プラットフォーム「Tetration-M」および、AWS(Amazon Web Services)のパブリッククラウドに配備したソフトウェアを利用する新しいクラウドアプライアンス「Tetration Cloud」の2種類であり、後者も最大1000台までのサーバ配備に適するという。

各導入モデルを採用した場合でも、同プラットフォームはプライベートのみならずパブリック・クラウド上のワークロードも監視するとしている。