アズビル金門と日本IBMは、IoT機器向けの低消費電力で長距離通信を実現するLPWA(Low Power Wide Area)の一つである「LoRaWAN」ネットワークを活用した水道メーター、LPガスメーターの検針実証実験を、2017年2月に北海道エリアにおいて開始したと発表した。

今回の検証では、北海道エリアならではの積雪、低温状況、埋設下における伝達距離や電界強度等を確認し、計測結果をもとに従来のメーターとの精度の比較検討を行い、評価・検証、技術や運用面での課題抽出を行う。

LoRaWANソリューション図

電子式水道メーター(アズビル金門提供)

「LoRaWAN」は、LoRa Allianceを通じて標準化が推進されているオープンな通信規格であり、10キロメートルを越える長距離の無線通信を、電池で長期間の駆動が可能な低消費電力で実現できるため、スマートメーターによる自動検針の分野において、活用が期待されているという。

アズビル金門は「LoRaWAN」用のLPガスメーターやエネルギーの見える化機能を提供。一方、日本IBMはIoTの基盤となるサービス「Watson IoT Platform」を提供するという。