MetaMoJiは3月2日、同社が2015年から提供している作業現場向けのデジタルメモの法人版「eYACHO for Business」の最新版Ver.3(チーム クラウド版)を発表。App Storeでの提供を開始した。

「eYACHO」は、大林組と共同開発により2015年8月より製品を提供している。主に建設現場での備忘録や測量結果の記録、簡単な打合せのメモとしての利用を想定している。

昨年のVer.2では、作成したノートや報告書をチームで共有できる「共有ドライブ」や現場のスケジュールをノートから参照できる「カレンダーユニット」、プログラミングなしで現場毎の定型フォームを作成することが出来る「フォームデザイン」などを追加したが、Ver.3では、チームでの作業を意識した機能が追加された。

「eYACHO for Business」

「フォームデザイン」

具体的には、リアルタイム伝搬技術「Share」を搭載し、同時書き込み可能な共有ノートを作成、チームで共有している様々ノートを自分のノートに一元管理可能なリンクユニット、簡易作図機能、RICOH THETA(リコーシータ)との連携などが追加された。

もっとも大きな機能アップが、複数の端末から同時書き込み可能な共有ノートを作成できるようになった点。

Ver.3複数の端末から同時書き込み可能

同社はこれにより、今までは事務所に集まって作成していた工事現場の資材や車両の搬入や配置計画を行う作業間調整のための資料も、現場にいながら自分の担当分を書き込んでおくことで、リアルタイムにメンバーに共有されるため、現場のすきま時間を有効活用できると説明する。

価格は、初期導入費が25万円、利用料が1ユーザー年間2万円(最低5ライセンスから)。なお、一人あたり、2GBのクラウド領域が与えられ、共有ファイルを保存できる。

また、同社は今年の5月を目処にiOS版に加え、Windows 版(Windows 10対応)をリリースする予定で、1つのライアンスでどちらも利用可能になる。