山本美月 (c)2017「ピーチガール」製作委員会 (c)上田美和/講談社

上田美和原作による実写映画「ピーチガール」のイベントが本日2月28日に東京・東京大神宮にて行われ、もも役の山本美月、カイリ役の伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、神徳幸治監督が出席した。

本作のヒロイン・ももの名前にちなみ、「“もも”の節句・ひなまつりイベント」と銘打たれた今回のイベント。東京大神宮は恋愛における有名なパワースポットで、会場には恋する女子20名が集まる。そんな彼女たちに見守られながら、山本と伊野尾は映画のヒットと日本中の女子の恋愛成就を祈願した絵馬を“ももの木”に掛けた。

その後行われたトークセッションで、山本は「やっとここまできたんだなという気がします」と安堵の顔を見せる。映画初出演で初主演という伊野尾は「楽しかった思い出が蘇りますね」と述懐。司会が「カイリの役にドンピシャですね」と伝えると、「え! ありがとうございます! うれしいです」とにっこり笑ってみせた。

伊野尾に続き、自身も初監督だという神徳。「伊野尾くんも初めて、山本も少女マンガ(原作)は初めて。初めての3人で、もう1回青春がきたみたいな感じで楽しんでやろうよ、というのがありました」と語ると、伊野尾も「『青春を取り戻そう』と話しましたね」と乗っかる。すると神徳は「おふたりは仕事が忙しくて青春できなかったと思うんですけど、僕はガチで青春できなかったんで……」と自虐的なコメントで笑いを誘った。

見た目は派手だが心はピュアという、ギャップのある役を演じた山本は「原作のギャルの感じを、今の時代とどれくらい合わせるかというのが難しかったです。撮影に入る前、監督とヘアメイクさんとすごく考えました」と振り返る。また「原作を読んだときに、ももちゃんの笑顔が印象的で。ももちゃんは幸せなとき、心の底から幸せそうに笑うのでそれを一番表現できたらいいなと思ってました」と話し、さらに「とーじに恋してるときと、カイリに恋してるときの差がついたらいいなと演じていました」と明かす。

チャラそうだががまじめなカイリを演じた伊野尾は、「どこかバカでチャラチャラしてるんだけど、なんかほっとけなくて愛されるキャラクターになればいいなと考えていて。逆に家族とのシーンは寂しさや切なさを出して、ギャップを演じられればと思ってた」と振り返る。

そして話題は、映画でたびたび登場する胸キュンシーンについて。山本は「やっぱり女の子は、イケメン2人に取り合いっ子されるというシチュエーションに憧れますよね」と話し、「(ももに対して)とーじが『俺のだから!』」というのも好きですし、お祭りでカイリが『ももちゃんを返せ!』っていうのも胸キュンしましたね」と語る。一方、伊野尾は「胸キュンのキラキラ映画に出演すると聞いて、壁ドンとかやるのかなってワクワクしてたんです。でも僕がするんじゃなくて、3人に壁ドンされるっていうのは驚きました」と苦笑いしながら、「三者三様で、胸キュンじゃないですけどドキドキはしましたね」と当時の心境を明かした。

最後に山本は「5分に1度、恋の事件が巻き起こるドキドキハラハラする楽しいストーリーになっています。女の子だけじゃなく、日本中のみなさんに観ていただけたらうれしいです」とコメント。伊野尾は「アトラクションのような映画で、観ている人はジェットコースターに乗っているような気分になれる映画だと思います。若い世代の人たちはもちろん、監督のように青春を取り戻したいおじさま方も見ていただけたらいいなと思います」と本作をアピールし、イベントを締めくくった。

別冊フレンド(講談社)で1997年10月号から2004年1月号まで連載された「ピーチガール」は、日焼けした肌と赤い髪という外見のため周囲からいつも誤解されてしまう女子高生・もものスリリングな恋を描くラブストーリー。5月20日に公開される映画はもも役の山本美月と、学校一のモテ男・カイリ役の伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)がダブル主演を務め、ももが恋するとーじ役は真剣佑、最低最悪の小悪魔・柏木沙絵役は永野芽郁が演じる。

(c)2017「ピーチガール」製作委員会 (c)上田美和/講談社