クラウドの需要が世界各地で広まるなか、Yahoo! JAPANグループであるIDCフロンティアは、福島県白河市にある「白河データセンター」において新たに大型棟となる5号棟を増設し、クラウドやビッグデータ処理基盤の強化を図る。

5号棟完成予想図(IDCフロンティア資料より)

今年3月1日に着工、2018年3月末竣工予定の5号棟はYahoo! JAPAN専用棟やIDCクラウドのクラウドやハウジングサービスなど外販向けに、延床面積約11,200平方メートル地上4階建て、約1,400ラックが収容可能でこれまでの1~4号(1号~2号/600ラック、3号/300ラック、4号/420ラック)に比べても大型なものとなる。5号棟はサーバーからの排熱を冷やすために、外気導入/水冷空調を組み合わせたシステムや空気循環を効率化するなど、パフォーマンスを高める設計も施す予定だ。

白河データセンターは、Yahoo! JAPANグループが保有する拠点では東日本最大となり、8号棟まで増設可能なモジュール方式の建設が可能だが、Yahoo! JAPANは2016年11月には約21,300平方メートルのさらなる近隣用地を福島県より購入しており、拠点全体敷地面積は約67,600平方メートルにおよぶ。

国内有数のユーザーを抱え、多彩なサービスを提供するYahoo! JAPANには様々な種類のビッグデータが発生しており、そのデータ基盤を支えるIDCフロンティアとともに、インフラの整備・強化を図りながら、安定した質の高いサービスやインフラ基盤をユーザーに提供していく構え。