女優のジェニファー・ローレンスと俳優のクリス・プラットをダブル主演に迎え、極限状況に置かれた男女の愛と運命を描く映画『パッセンジャー』が3月24日より全国公開となる。本作でクリスは、これまでの"ワイルド俳優"のイメージから一転、"奥手な理系男子"を熱演している。

クリス・プラット演じるエンジニアのジム

初共演のジェニファーとクリスがダブル主演を務める本作は、冬眠装置で眠る5,000人の乗客を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号を舞台に、地球から目的地まで120年掛かるなか、なぜか90年も早く目覚めてしまった2人の男女の壮絶な愛と運命を描く物語。エンジニアのジム(クリス)と作家のオーロラ(ジェニファー)は、絶望的な状況の中でお互いに惹かれ合いながら生き残る術を見つけようとするが、予期せぬ出来事が2人の運命を狂わせていく。

クリスは、アメリカ・ミネソタ州出身の37歳。ブラッド・ピット主演の野球ドラマ『マネーボール』(2011)で選手の一人を演じて注目され、全米で爆発的な大ヒットとなった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』では、ならず者たちを率いて銀河を守る主人公スター・ロードに抜てきされた。さらに、全米オープニング成績を塗り替えた『ジュラシック・ワールド』では、主人公オーウェン・グレイディ役で世界中を熱狂させ、一躍ハリウッドのトップスターに。劇中でたびたび肉体美も披露しており、"ワイルド俳優"として知られる。

しかし、本作でクリスが演じているジムは、これまでの彼の屈強なイメージを覆すような素朴でシャイなエンジニア。ロウアーデッキ(=エコノミークラス)の乗客で労働者階級である彼は、"使えなくなった物は捨てる"という世の中になった地球の生活を捨て、心機一転、自分の技術力が役立つ新たな世界を見つけるために宇宙船に乗ったという役どころだ。

この時代では稀な昔ながらで職人気質のジムに、相手役のオーロラを演じたジェニファーはベタ惚れだったという。「ジムというキャラクターは、既婚者でよく笑わせてくれるクリス・プラットとは正反対で、女性とどう接していいのかわからないという感じ。でも、それがすごくチャーミングで素敵なの」と明かしている。