Q.子どものしかり方、悩みと対処法

強くしかりすぎていじけてしまっても困るし、かといって甘やかして、わがままな子どもに育ってしまってもよくない……。子どものしかり方に悩んでいる人は多いかもしれない。

今回は、小学生までの子どもをもつ女性マイナビニュース会員215名に、「子どものしかり方についての悩みや対処法」について聞いてみた。

Q.子どものしかり方で悩んだことはありますか?
はい 73.5%
いいえ 26.5%

Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)どのような場面で、しかり方について悩みましたか。どのように解決しましたか?

「感情的になる・手が出てしまう」

・「感情的に怒っても誰のためにもならないことに気づいたから、自制するよう努めた」(38歳/熊本県/百貨店/クリエイティブ関連/会社員・公務員・団体職員)
・「自分に余裕がなく、感情で怒ってしまった時。悪かった時は子どもに謝る」(43歳/東京都/生命保険・損害保険/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「公共の場では感情を抑えようと思いつつ、つい声をあらげてイライラし、恥ずかしい思いもしました。イヤイヤ期も暗黒時代でした。ストレスいっぱい。小学生になって、やっと少し楽になったかな」(41歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「子どもが悪いことをした時に、感情的になってしまった。自分を落ち着かせるため、少し子どもから離れた」(40歳/新潟県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「ついつい感情で怒ってしまう。もっと子どもの話も聞いてあげないとな、と怒ってから毎日反省」(30歳/三重県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「どんな場面でも冷静に短くしかりたいと思っているのに、口答えなどの反応に、感情的に怒ってしまう」(40歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「かんしゃくや、へりくつへの対応。どうしても感情が露わになり、しかれなく、怒りになる」(39歳/福島県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「理由を聞かずに頭ごなしに怒ってしまうことがあるため、しっかり言い分を聞くように心がけています」(39歳/静岡県/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「あまりに言うことを聞いてくれないときは……逆に見守る、これだけです」(31歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「聞き分けがないので、一度手を上げてしまったことがあり、後悔し、悩んだ。子どもの性格もさまざまなので、育児書通りにはいかないことに気付いた。育児は"育自"と心に刻み、おおらかに考えるようにして乗り越えた」(48歳/東京都/百貨店/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

「理解してもらえない・伝え方がわからない」

・「なぜそれがダメなのかをちゃんと伝えてないかもしれないと思いました。『ダメ!』とだけ言うのではなく、どうしてダメなのか伝えるように心がけています」(35歳/兵庫県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「見知らぬ人に平気で声をかけて遊んでもらおうとするし、通りすがりの人に話しかける。危ないのでやめてほしいが、難しいことが理解できないので説明しきれない。いまだにうまく説明できていない。未解決」(36歳/新潟県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「子どもも一人ひとり、性格や特徴が違うので、同じことでしかる場合でもガッツリしかるのか、じっくり話すのかで悩む」(39歳/長崎県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「まだ子どもがとても小さいころで、怒っても意味が通じるか分からない時」(29歳/茨城県/官公庁/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「何歳になれば怒られている理由がわかるのか、と思っていましたが、何度も何度も言い聞かせて、ケガをするようなことはしてはいけない、と理解してくれるようになった」(41歳/新潟県/官公庁/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「まだあまりさまざまなことが理解できていない年齢なので、言うことを聞かなかったり、ものをぐちゃぐちゃにしたりしたとき、あまりきつく怒るのはよくないのかなと悩みました。でも冷静に、してはいけないことはきちんと言葉にして伝えるようにしています」(36歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

「強さやタイミングなどがわからない」

・「どの程度、しかるべきか」(36歳/埼玉県/サービス/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)
・「しかった後に、言い過ぎたかなと考えてしまう」(31歳/静岡県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

「慣れてしまっている・反発する」

・「話をしても反抗してくるので、どのように話をすればよいか、分からない」(26歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「しかられ慣れてしまっているような気がした時。しかるより、諭すようしてみている」(46歳/青森県/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「他人の前ではどうしても遠慮がちになり、子どもたちもそれを見越してわざと悪いことをするという時期があった。他人には優しいお母さんに見られたいという気持ちを捨て、思い切りしかった」(49歳/福島県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)

総評
調査の結果、子どものしかり方に悩んだことはある人は73.5%となり、全体の4分の3程度が悩んでいることがわかった。しかる場面としては、「だだをこねる・聞き分けがない」が16.5%、「兄弟や友だちとの喧嘩」は9.5%、「悪いことや危険なことをする」が6.3%、「食事の時」は3.8%、「その他」は6.3%となった。「特にない・無回答」は57.6%だった。

いずれの回答も、わが子のしかり方を模索し、苦労している様子がうかがえる。また、全体的に、「感情的にしかってしまう」という声が多く、ついつい手が出たり、しかるというよりは怒りを前面に出してしまったりで、後々後悔したというコメントも目立った。

解決方法としては、自制し、努めて冷静に振る舞おうと努力している人がいる一方で、「解決していない」という人も同程度いる。日々迷いながら子育てに奮闘する、そんなママの実情がわかる調査結果となった。

調査時期: 2017年1月13日~2017年1月20日
調査対象: マイナビニュース会員(小学生までの子どもをもつ女性)
調査数: 215人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません