2月8日(現地時間)、現在開発中のVisual Studio 2017から選択するターゲットとして、WSL(Windows Subsystem for Linux)が選択可能になることを、公式ブログで明らかにした。

記事によればWindows 10を開発モードに切り替えてから、WSLを有効にしてUbuntuをインストール。さらにGNU C++コンパイラなどがセットになった「build_essentials」パッケージや、SSHサーバーの「open-ssh-server」をインストールして、SSH鍵の生成など事前準備を行う。

BUW上で各種設定を事前に行い、SSHサーバーを起動する(公式ブログより抜粋)

その後、Visual Studio 2017 RCのインストーラーから、「Linux development with C++」をインストールする。そしてVisual Studio 2017の<Tools>メニュー→<Options>から<Cross Platform>を展開し、<Connection Manager>を選択。そしてSSHサーバーがあるローカルホストへBUW(Bash on Ubuntu on Windows)のユーザー名およびパスワードを用いて接続する。

Visual Studio 2017 RC側では「Linux development with C++」ワークロードを追加する(公式ブログより抜粋)

後はVisual Studio 2017 RCのConnection Managerからローカルホスト(=BUW)へ接続する(公式ブログより抜粋)

この手順を踏むことでLinux用プロジェクトの作成が可能になるという。MicrosoftはWindows環境で柔軟な開発サイクルの実行が可能になるとアピールしつつ、WSL上でビルドしたバイナリやWSL環境の具体的な利用提案を行っていくと述べている。

阿久津良和(Cactus)