凸版印刷は2月3日、ジャックスと連携し、杏林堂薬局が展開するドラッグストア「杏林堂」の全店舗で使えるポイントカード「nicopi(ニコピ)」に搭載される電子マネーサービスに対し、富士通エフ・アイ・ピーと共同で運営する「サーバ管理型プリペイドASPサービス」を提供することを発表した。

nicopiとは、事前にチャージ(入金)することでお買い物時に利用することができるプリペイド機能付きポイントカード。1000円単位で10万円までチャージが可能で、ポイントはお買い物100円ごとに1ポイント、1000円チャージするごとに5ポイント付与される仕組みだ。

「nicopi」カードデザイン

一方、サーバ管理型プリペイドASPサービスは、ギフトカードやハウス電子マネーの残高管理を行うリアルタイムプロセッシングサービス。全国規模の流通・小売りチェーンをはじめ、百貨店やスーパー、専門店、サービス業まで約140社で導入されており、取扱高は年間で4000億円を越える(2016年実績)。

今回、杏林堂薬局とジャックスが同ASPサービスを採用した理由は、システムの信頼性のほか、POS接続や、従来のポイントカードの会員を引き継いでプリペイド機能付きポイントカードを実現できるノウハウなど、導入や運用面でのサポート力も評価したという。

凸版印刷は今後、ジャックスとともに「nicopi」の利用者拡大に向けて杏林堂薬局を支援するだけでなく、杏林堂薬局の顧客コミュニケーション施策の実行に向け、「nicopi」の機能強化やさまざまなマーケティングソリューションの提供も行っていく。

また、凸版印刷と富士通エフ・アイ・ピーは、今回の取り組みをきっかけに、ドラッグストア業界における同ASPサービスの導入を促進していく考え。同ASPサービスの機能強化と新規サービス開発を進め、全国の流通・サービス業を中心に販売を推進していく予定だ。