2月2日(現地時間)、オープンソースのコードエディターである「Visual Studio Code」のバージョン1.9がリリースした。Visual Studio CodeはMicrosoftの開発統合環境であるVisual Studioからコード機能をブランチし、2015年11月からMIT License下で公開している。Windows、macOS、およびLinux上で動作し、C++やC#、Pythonなど各種開発言語のコーディング向けテキストエディターとして、定期的なバージョンを繰り返してきた。こちらのページから各OS版をダウンロードできる。

「Visual Studio Code 1.9」。インストール済みの場合は直接更新できる

アップデートページの説明によれば、バージョン1.9は新しいウェルカムページを用意し、開発者は直近のファイルやフォルダー、GitHubへの素早い参照や、リソースページへの参照が可能になる。また、Markdownプレビューの同期機能を用意することで、ドキュメント作成時もMarkdownコードとプレビューの内容が自動的にスクロールして、現在の編集箇所を把握可能になった。

新しいウェルカムページ。ここからファイルやGitHub、リソースページなどへアクセスできる

Markdownプレビュー機能はスクロール時に表示内容が同期する

この他にもテキストを貼り付ける際の書式設定や、特定言語に対するカスタマイズ設定、コーディングに集中するための"禅モード"の改善、バッグ時にはインライン変数の値を表示するなど、多くの機能が含まれている。Windowsの場合、端末(ターミナル)統合時のパフォーマンスを大幅に改善し、Microsoftの説明によれば約5倍の速さに改善したという。

阿久津良和(Cactus)