伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)とブレインパッドは2月1日、SAPジャパンの予測分析ソフトウェアである「SAP BusinessObjects Predictive Analytics」を使用したデータ分析プラットフォームの提供を開始した。

サービスの提供イメージ

データ分析プラットフォームの基盤には、CTCの基幹系特化型クラウドサービス「CUVICmc2」を使用し、SAP BusinessObjects Predictive Analyticによるビッグデータ活用で実績を有するブレインパッドが、同製品を用いたデータ分析のコンサルティングや導入、運用支援などのサービスを提供する。

今回のサービスは、SAP BusinessObjects Predictive Analyticsを活用したデータ分析のコンサルティングからシステムの構築、導入後の運用サービスなど、顧客のデータ分析をトータルで支援する。

また、CUVICmc2を用いた基盤は企業に求められる堅牢性やセキュリティ、コンプライアンスを保ちつつ、コスト効率の良いクラウドを活用することで、予測分析に必要なシステムリソースを柔軟に確保し、運用負荷の軽減が図れるという。

SAP BusinessObjects Predictive Analyticsは、企業の最適な意思決定のためにビッグデータやIoT、企業の業務データなどの隠れた傾向やパターンを明らかにして予測分析を行うソフトウェア。機械学習を活用した分析の自動化や予測のスコアリングによる分析の高度化により、ビジネスや顧客についての素早い洞察や判断を可能としている。

一方、CTCが提供するCUVICmc2は、SAPソリューションをはじめとする基幹系システムに特化したIaaSで、パフォーマンスに対する保証、高セキュリティ、実使用量による従量課金などの特徴を備える。SAP HANAと親和性の高い米Virtustream(バーチャストリーム)社のIaaS技術をベースにしており、CUVICmc2上のSAP HANAを分析データベースとして活用することで、高速分析を実現するという。

今後、両社は基幹データなどの分析結果をビジネスに活用したいと考える製造や金融、小売などの企業を中心に新サービスを提供し、初年度で20社の受注を目指す。