1月26日(以下すべて現地時間)、Microsoftは現在RC(出荷候補版)としてリリース中の「Visual Studio 2017 RC」を更新した。

リリースノートによれば、今回のVisual Studio 2017 RCはビルド26124.00まで進み、2016年11月リリース時のビルド26009.00から着々と改善を重ねている。公式ブログによれば、.NET CoreおよびASP.NET Coreワークロードはいくつかのバグを修正し、もはやプレビュー版ではないという。さらに.NET CoreおよびASP.NET Core Toolの使いやすさを改善した。.NET CoreはMicrosoftがオープンソース化したフレームワークでMacやLinuxなど異なるプラットフォーム間でのコードの移植を用意にするものだ。その他にもTeam Explorerへ接続する際は対象となるプロジェクトやリポジトリが簡単に見つかるようにするなど利用性を向上させている。

インストール時のワークロード画面

また、本アップデートに伴い、Advanced Saveオプションを一時的に復活させ、インストール時の問題を解決するための、オフラインインストール用レイアウト機能を追加した。さらにデータサイエンス、およびPython開発構成が削除されている。Microsoftはその理由としてVisual Studio 2017正式版のリリースにあたり、一部の部品が英語以外の言語へ未対応などの要件を満たしていないからだと説明した。なお、F#および.NETデスクトップ、そして.NET Web開発構成は引き続き利用できる。正式版のリリース時期について同社は明らかにしていないものの、2017年5月10日から開催予定の開発者向けカンファレンス「Build 2017」では、何らかの発表があるだろう。

阿久津良和(Cactus)