もうひとつの参考展示は、喘息(ぜんそく)発作を検知できる喘鳴(ぜいめい)検知器だ。オムロンヘルスケアが独自に開発した音検知技術を活用することで、喘息の喘鳴音を捕捉。約30秒で呼吸状態などをチェックし、喘息発作が出ているかどうかを確認できるという。

参考展示された喘鳴検知器

喘息発作を検知した様子。表示で教えてくれる

スティックタイプの形状をしており、上部にある円形の部分を、心臓から離れた右側の鎖骨部分などに当てればいい。心臓から離すのは、喘息の的確な音を検知するためだ。約30秒の計測後、喘息発作が出ているか、喘息ではないかを判定して表示する。

「喘息患者は全世界で増加しており、適切なタイミングでの薬の投与が発作を抑えることにつながっている。喘息患者の喘鳴を検知することによって、乳幼児など、自分で喘息発作を確認できない場合にも有効。喘息患者の削減に寄与したい」(オムロン ヘルスケア)。

オムロンヘルスケアでは、ネブライザー(喘息用吸入器)も商品化している。今回の喘息喘鳴検知器は、2018年の発売に向けて、開発を進めているとのことだ。