アララとネスコは1月25日、アララの個人情報検出ソフト「P-Pointer」とネスコのファイル暗号化システム「DataClasys」の連携強化を発表した。ファイルを暗号化している場合でもP-Pointerでファイルの中身を検索し、個人情報が含まれているかどうかが検出できる。

「P-Pointer」と「DataClasys」の連携イメージ

「P-Pointer」は、社内PC内の「どこに」「どのような」個人情報が「いくつ」存在しているのかを洗い出す個人情報検出ソフトウェア。独自の検出用辞書に基づき、アプリケーションファイルに対して高精度の検出を行い、不要な情報は削除して、重要な情報は強固に保護するという運用サイクルを確立している。なお、Windowsファイル共有型につき、クライアントPCへのインストールは不要。

「DataClasys」は、MS-Office、text、CSV、pdfはもとより、Accessや動画など、あらゆるWindows系ファイルを暗号化・管理できる製品。ファイルを操作しても復号されることがないので、第三者への漏洩を防止できる。閲覧/更新のほか、印刷/スクリーンショット/コピー&ペースト/メール添付などを禁止できるので、利用を許可されたユーザからの故意の漏洩を防止することも可能。 今回の連携により、PC内に置かれた暗号化ファイルであっても「P-Pointer」が中身までチェックし、個人情報や機密情報を特定できるため、企業や組織における「守るべき情報」の見える化と暗号化による漏洩防止の両立が実現できるようになった。

今後はアララの新製品「P-Pointer File Security(ピーポインター ファイル セキュリティ)」でも、「DataClasys」との連携を強化していくとしている。