安川情報システムは1月24日、IoT技術にAR技術を組み合わせることで工場内の機器・設備などの情報を効率的に作業者に伝えるARソリューションを発表した。

同社は、IoTプラットフォーム「MMCloud」の提供などでデータによる情報管理や共有、状況の可視化、分析を行うことで工場の効率向上や最適化に貢献してきた。

今回発表したARソリューションでは、マイクロソフトの「Microsoft HoloLens」などのARデバイスを活用し、目視情報にさまざまな情報を付加し、情報へのアクセスや共有を向上し、さらなる作業の効率化や品質向上を支援するとしている。同ソリューションにより、例えば、保守作業中に「MMCloud」から機器状況をフリーハンドで参照できるほか、スマートファクトリー・ソリューション「MMsmartFactory」の生産データなど必要な情報を作業者間で共有できる。また、遠隔地のサポート担当者が現場作業者の目視情報を共有しながらリアルタイムにコミュニケーションすることもできる。

ARソリューションは「生産ライン・装置設計支援ソリューション」「遠隔作業・保守作業支援ソリューション」「設備・機器操作教育支援ソリューション」を開発予定で、2017年秋から順次提供を開始する。

同社が提唱するデジタルマニュファクチュアリングの概要図