三菱重工業および三菱航空機は1月23日、リージョナルジェット機・MRJ(Mitsubishi Regional Jet)の量産初号機の引き渡し予定を現在の2018年半ばから2020年半ばに延期すると発表した。一部装備品の配置変更を行うほか、電気配線全体を最新の安全性適合基準を満たす設計へ変更するため。

発表によれば、これらの設計変更は機体性能や燃費効率、各種システムの機能性に影響を与えるものではなく、現在実施中の飛行試験においても型式証明取得に向けた飛行データの収集を継続するという。また、機体構造の変更を伴う設計変更ではなく、150%負荷による静強度試験をすでに完了している。

なお、投資回収期間の長期化が見込まれるものの、開発の増加が三菱重工グループ全体の単年度損益に与える影響は軽微で限定的だとしている。