GitHubは1月10日(現地時間)、開発者向けテキストエディターとして多くの利用者を持つ「Atom」をバージョン1.13に更新した。インストール済みの場合は本体から直接更新し、未インストールの場合は公式サイトから無償でダウンロードできる。

公式ブログによると、Atomのパフォーマンスを改善するためベンチマーク機能を搭載し、どこにボトルネックがあるのかユーザーが確認できるようになったという。また、atom.history APIを使って、プロジェクトファイルを再び開くためのメニュー(<File>メニュー→<Reopen Project>)やコマンドリストピッカーを搭載。GitHubやAtomで利用されているアイコンフォント「Octicons」も線の太さやサイズなどを改善し、新たに20個のアイコンを追加した。

Atom バージョン1.13

その他にも、以前のバージョンから発生していたキーボードのキーストローク問題を解決するため、Keystroke Resolver APIを使ったカスタムロジックの導入や、Googleが提案していたShadow DOM境界要素の除去、処理能力の改善や使用性の改善が図られている。

「Atom」のベンチマーク機能

今回のリリースに伴い、次期Atomとなるバージョン1.14ベータ版の開発もスタートし、64ビット版のネイティブ化や大規模なファイルを編集するときの処理能力改善、MRU(Most Recently Used)の一覧表示やバグ修正が加わる予定だ。

阿久津良和(Cactus)