2017年の年頭にあたり、リコーの代表取締役社長を務める三浦善司氏は、以下の年頭所感を発表した。

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、リコーグループにとって創業80 周年の節目を迎えましたが、外部の環境もまた大規模な潮流の変化を迎え、世界中でさまざまな変革が続いた一年でした。

そうした中で当社は、基盤事業においてはカラー/モノクロともに複合機のラインアップを一新し、操作パネルからクラウド上のアプリを簡単にダウンロードできる機能を強化することによって、お客様の業務プロセス効率化に貢献できました。

さらに、これら画像機器をベースに、テレビ会議システムをはじめとするビジュアルコミュニケーション製品やITサービスなどを組み合わせた「モノ+コト」による高い付加価値の提供を継続してまいりました。新規事業では3月にヘルスケア事業に参入し、また、環境事業の拡大を図るため4月には御殿場にリコー環境事業開発センターをオープンするなど、新たなビジネスの種をまきました。

2017年、市場は不確実性をさらに増し、急速な変化が続くと思われます。この不確実性の時代に世の中から存続を望まれる企業であり続けるためには、世界の変化のスピードよりも速く、自らを変革しチャレンジし続けることが欠かせないと考えます。そうした意識を持って、どのような外部環境変化にも揺るがない強い経営体質を構築するよう邁進していく所存です。