Q.子どもに餅つきを体験させたことはありますか

日本の年末年始の風物詩とも言える、餅つき。最近では、集団食中毒の発生を懸念して、餅つき大会を自粛する動きもあると言うが、現代の子どもたちは、どのくらいの割合で、餅つきを体験しているのだろうか。

今回は、小学生までの子どもをもつ女性のマイナビニュース会員300人に「子どもに餅つきを体験させたことはあるか」を聞いてみた。

Q.子どもに餅つきを体験させたことはありますか
はい 68.7%
いいえ 31.3%

Q.いつ、どこで、どのように餅つきを体験させましたか。その時のエピソードを教えてください
・「保育園の行事で。冬休みが終わってすぐ、エプロンに三角巾姿で体験した。杵とうすを使って餅をついたり、きな粉、あんこ、磯部餅などいろんな味を楽しんだりして、みんなと一緒に経験できたのが、子どもはすごくうれしかったようだった」(46歳/福島県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「幼稚園で餅つき行事がありました。親子同伴ではなかったのですが、つきたて餅の柔らかさや熱さを実感できたようです」(48歳/東京都/百貨店/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「保育園、校区の行事、自宅、いろんなタイミングで餅をつかなければならないので。たとえ子どもでも手伝ってくれないと大変だから」(46歳/福島県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「保育所や幼稚園で、餅つきを行事として行っている。幼稚園では伝統的に『ヤッポンパイ』というかけ声をかけて餅つきをしているのが、印象に残っている」(44歳/徳島県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「幼稚園の餅つきと、実家での餅つき。手が真っ白になりながらも餅を丸めて、つきたての餅を食べたのがおいしかったらしく、大好物です」(34歳/岡山県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「小学校のイベントとして毎年餅つき大会があるので体験しています。お餅はあまり好きではありませんが、餅つき大会の時は喜んで食べています」(40歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「子ども会や自治体の餅つき大会に参加。子どもはお餅が好きなのと、普段できない体験を友だちと一緒に経験できたので、とても楽しんでいた様子だった」(38歳/熊本県/百貨店/クリエイティブ関連/会社員・公務員・団体職員)
・「子ども会で、近所のお年寄りに協力してもらい、餅つき大会をした。おじいさんに手を添えてもらい餅をついて、おばあさんに教えてもらいながら餅を丸めて、ぜんざいやおろし餅、きなこ餅にして食べた」(49歳/福島県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「年末に児童館のイベントでやったが、まだ小さく、杵がうまく持ち上がらないのに、『手伝うな』と言ってきかなかった」(47歳/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「地域の集まりで体験させました。子どもも最初は怖がっていましたが、つきたてのお餅をおいしく食べて、楽しそうでした」(43歳/福島県/化粧品・医薬品/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「夫の実家で。関西のお餅は丸いので、子どもも喜んでいた」(33歳/東京都/官公庁/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「実家で。餅つき機でしたが、大勢で取り組むことの楽しさ、つきたて出来たてのおいしさを経験してほしいと思っていました」(55歳/福島県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「母親の実家で、機械でではありますが餅つきをするので。丸めたり、粉で遊んだりして怒られながら楽しんでいました」(52歳/福島県/建設・土木/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「田舎の実家。子どもがつきましたが『重くて』四苦八苦していました」(35歳/東京都/その他/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「両親の家で、お正月に一緒にやりました。なかなか力が入らなかったみたいなので、ほとんど私がやっていました(汗)」(20歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「幼稚園の行事でもあったが、友だち家族と一緒に毎年やっている。友だち家族とは、子どもに餅つきの経験をさせたいという理由でやり始めた」(40歳/新潟県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「温泉旅行に行ったとき、夕食後、ロビーでお餅つきがありました。夕食後、おなかがいっぱいであまり食べられませんでした。でも子どもにとっては、なじみのない経験、体験ができてよかったと思います」(42歳/群馬県/その他/その他・専業主婦等/その他)

Q.餅つきを体験させたいと思いますか? 理由も併せて教えてください

■体験させたいと思う

・「楽しそうなので、機会があれば体験させてあげたい」(39歳/京都府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「一生懸命ついて、みんなでワイワイ楽しみたい」(38歳/佐賀県/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「昔ながらの伝統であり、機会があればぜひ体験させてあげたいです」(33歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「大きくなったらさせたい。季節の行事を教えることは大切だから」(38歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「私自身が経験しているので、機会があればぜひやらせてあげたい」(31歳/愛知県/銀行/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「体験をさせたいと思う。家ではできないし、なかなかできる体験ではないので、こうしてお餅ができていくという工程を見せたいと思う」(33歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「自分が小さい頃は、毎年正月恒例でおばあちゃんちに行き、おじいちゃんが餅米も作っているので、親戚一同集まり、餅つき大会をして、すごく楽しかったから」(36歳/滋賀県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)

■体験させたいとは思わない

・「餅は年中あるから、こだわらない」(58歳/山形県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「親も餅つきの経験がないので、子どもにあえて体験させるまでもないかと思います」(64歳/滋賀県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「特に体験させたいとは思わないです。やけどや衛生的なことが頭に浮かんだので」(40歳/静岡県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「させたいとは思わない。道具がないから」(48歳/三重県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

総評
調査の結果、子どもに餅つきを体験させたことがある人は68.7%、ない人は31.3%で、全体の7割近くが体験させたことがあると回答した。

餅つきを体験させた場所は、幼稚園や小学校などでの行事、子ども会や自治会主催のイベント、実家に帰省した際などが大半を占め、自宅で行ったという人はごく少数だった。体験した際のエピソードとしてはやはり、子どもたちが餅つきをとても楽しんでいる様子がうかがえるものが多い。餅つき体験をきっかけに、餅が大好物になった、という声も聞かれた。

餅つきを体験させたことがない人に対して「体験させたいと思いますか?」と聞いたところ、体験させたいと答えた人は52.9%、させたいとは思わない・どちらでもいいと答えた人は47.1%で、体験させたい人がやや優勢となった。体験させたい理由としては「自分も経験して楽しかった」「日本の伝統行事なので」などが挙がり、させたいとは思わない理由は「道具がない」「衛生面やケガが心配」などが目立っている。

餅つきは、餅米を蒸す設備や杵やうすなどの道具、ある程度のスペースや経験なども必要となり、個人の家庭ではなかなか手を出せないのが実情だろう。一方で、幼稚園や子ども会などでは衛生面の管理や事故対策の煩雑さから、昨今では餅つき大会は開催しにくくなっているとも聞く。中には、せっかくついた餅ではなく、市販の餅を配る自治体もあるとか。

日本のお正月の原風景のひとつとも言える餅つき。それが廃れてしまうのは、寂しいと感じる人も多いかもしれない。子どもに体験させる場合には、衛生面に極力配慮し、楽しんでみてもいいのではないだろうか。

調査時期: 2016年10月31日~2016年11月26日
調査対象: マイナビニュース会員(小学生以上の子どもをもつ女性)
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません