ブリヂストンは12月22日、航空機用タイヤソリューションの海外拠点として、新品タイヤとリトレッドタイヤの新工場をタイに建設することを発表。投資額は総計約150億円で、両工場ともに2019年12月に生産を開始を予定している。
同拠点はCO2削減などに配慮した工場設計を行い、新品タイヤとリトレッドタイヤを組み合わせた同社グループの航空機用タイヤソリューションシステムを支えるビジネス拠点として設立。「持続可能な社会の実現」に向けて、ビジネスモデルイノベーションによる事業と環境の両立を目指す。
リトレッドタイヤとは、使用済みのタイヤのトレッド部分を取り除き、新たなゴムを加硫・圧着して再使用できるようにしたタイヤのこと。新品タイヤに比べて、環境保全の面で下記の優位性があるとされている。また、天然ゴムなどの省資源化やタイヤ生産におけるCO2排出量削減、廃タイヤの削減にも寄与するという。
同社グループは約半世紀にわたりタイでの事業展開を進めており、拠点の設立により同国の経済および産業面における発展にさらなる貢献を掲げている。同社グループの航空機用タイヤソリューション事業は、新品タイヤ・リトレッドタイヤといった商品やサービスを組み合わせることにより、利用者からの質問の解決や目標達成に貢献することを目指している。