アルプスシステム インテグレーション(ALSI)は、情報漏洩対策シリーズ「InterSafe ILP(インターセーフ アイエルピー)」の最新版、「InterSafe ILP Ver.5.0」の販売を12月20日より開始した。

InterSafe ILPは、重要情報の保護、外部デバイスへの不正持ち出し防止、持ち出し後のファイルの安全な活用、送信データの情報漏洩防止をオールインワンで実現するシリーズ製品群。この度のバージョンアップでは、ランサムウェアをはじめとするサイバー攻撃や内部犯罪への対策を強化し、より強固な情報漏洩対策を実現する。

自動バックアップによるランサムウェア対策のイメージ

自動バックアップ機能によるランサムウェア対策では、ファイル自動暗号化ソフト「InterSafe IRM」において、ファイル保存時に、セキュリティフォルダの中に自動的にファイルのバックアップを保存できるようになる。保存されたファイルは専用ツールを利用しないとアクセスできないため、万一ランサムウェアに感染してしまった場合でも、セキュリティフォルダへの侵入を防ぎ、バックアップファイルを感染前の状態に復元することができる。

標的型攻撃が対策できる、デバイス制御ソフト「InterSafe DeviceControl」とFireEyeの標的型攻撃対策製品「NX シリーズ」の連携機能を搭載。同機能では、NXシリーズが検知した未知のマルウェア情報を「InterSafe DeviceControl」にリアルタイムで登録し、感染した端末をネットワークや外部デバイスからすぐに隔離することで、他の端末への感染拡大を防止する。

Webフィルタリングソフト「InterSafe WebFilter」におけるFireEyeの「NX シリーズ」との連携機能と組み合わせて利用することで、万一マルウェアに感染した場合でも、ネットワーク内の全ての端末からの不正な通信をインターネットの出口でブロックするとともに、非感染端末への攻撃を防ぎ、標的型攻撃へのより強固な即時対応を実現する。

FireEye との連携による感染端末の即時隔離のイメージ

また、ファイルの印刷およびコピー制御機能では、企業や組織における内部犯罪対策として、ユーザー属性ごとにコピーや印刷を制御する機能を追加。例えば、ユーザー属性が「役員」の場合は、内容を別ファイルにコピーすることや、印刷することができ、ユーザー属性が「マネージャー」や「一般」の場合は、印刷・コピーを禁止するなど、柔軟な設定を行える。

暗号化テンプレートによる印刷制御・コピー制御のイメージ