STマイクロエレクトロニクスは12月6日、コンピュータやコネクテッド・デバイスをサイバー攻撃から保護するためのシールド機能を持った2種類のセキュリティ・モジュール「ST33HTPH2ESPI」および「ST33HTPH20SPI」を発表した。

Trusted Computing Group(TCG)の最新仕様であるTPM 2.0は、前バージョンのTPM 1.2に、暗号化アルゴリズムやユーザの階層化への対応などの機能が追加されており、ST33TPHF2ESPIは、TPM 1.2およびTPM 2.0の両方に対応し、2つの異なる仕様を容易に切り替えることができるため、機器メーカーは最新の製品をTPM 1.2もしくはTPM 2.0のどちらにも対応させられる。また、もう1つの新製品であるST33TPHF20SPIは、TPM 2.0に対応し、重要なデータを最大110キロバイトまで保存できる。

両製品は耐タンパ性、データ監視、メモリ保護といった特徴を有し、該当するTPM 1.2および2.0のプロテクション・プロファイルに関し、Common Criteria(CC)とTCGの認証を取得済みであり、米連邦情報処理基準(FIPS)140-2の認証取得作業が進められている。認証処理に対応するRSAとECCのEndorsement Key(EK)を搭載しており、独立系の認証局であるGlobalsign社が発行する鍵証明書によって正当性の保証を受けることができる。

ST33HTPH2ESPIおよびST33HTPH20SPIは現在量産中で、TSSOP28またはQFN32パッケージで提供される。