トレンドマイクロは12月5日、スマート家電をはじめとするホームネットワークに接続されるさまざまなIoTデバイスをサイバー攻撃から保護することを可能とするセキュリティ製品「ウイルスバスター for Home Network」を発表した。

同製品は、DPI技術を中心としたセキュリティ技術を家庭で活用するためのもので、ルータのLANポートと接続するだけで利用が可能となるセキュリティソリューション。DPIを活用した外部からの不正アクセスや、家庭内から不正サイトへのアクセスを防ぐことが可能となるほか、ルータへの攻撃のブロックやパスワードの安易さのチェック機能なども搭載している。

ネットワークに接続された家電に感染するウイルスはすでに存在しており、さまざまな悪意ある攻撃が実行される危険性が増しつつある

また、接続されている機器の確認も可能であり、不正にアクセスしようとしているデバイスを検知することができる。さらに、ペアレンタルコントロール機能も搭載しており、アダルトサイトやゲーム、ショッピングなどのアクセス制限や、接続時間の制限なども可能となっている。

ホームネットワークに必要な3つのセキュリティ対策と「ウイルスバスター for Home Network」が提供する各種機能の概要

さまざまな設定については、専用のアプリケーションがスマートフォン(スマホ)向けに提供され、これを通じて行うことが可能なほか、攻撃を受けた際のアラートなどもスマホ上に通知が行われるため、PCを持っていなくても管理・運用が可能。iOS端末とAndroid端末に対応しており、iOS端末はOSのバージョンが8.0以降、Android端末はOSのバージョンが4.1以降としている。

なお、販売は12月7日からで、同社のオンラインショップでは1万9224円にて提供する予定(1年間の使用ライセンス料含む。次年度以降の継続利用の場合、1年ごとに6480円が別途必要になる)。また、12月9日からは同社以外のオンラインショップでの販売も予定しており、今後、BBソフトサービスと協業し、ISPなどの通信事業者や量販店での販売を行っていくことを予定しているとのことで、2017年12月末までで1万ユーザの獲得を目指すとしている。

「ウイルスバスター for Home Network」の外観。有線LANでルータを接続するだけで利用することが可能となる