NXP Semiconductors(NXP)は11月24日、Thread、ZigBee、Wi-Fiなどの広範なワイヤレス通信プロトコルをサポートし、事前に統合化、機能検証、およびRF認証を完了したモジュラー型IoTゲートウェイ・ソリューションを発表した。

同製品は厳しいネットワーク・セキュリティ要件に対応しており、不正アクセス、傍受、中間者攻撃、リプレー・アタックを防止する暗号化ワイヤレス通信を通じてユーザーとシステムのデータを保護する。Threadベース・デバイスは、パスフレーズの漏洩やリバース・エンジニアリングを防止するEC-JPAKE DTLSプロトコルによってネットワーク認証が行われており、ThreadとZigBeeメッセージは、各メッシュ・ネットワーク・レイヤでは基本レベルのセキュリティのためにAES暗号化を使用するとともに、エンド・ツー・エンドでのセキュリティ・レイヤを追加するための各種アプリケーションもフレキシブルにサポートする。

さらに、i.MXアプリケーション・プロセッサのハイ・アシュランス・ブート(HAB)、セキュアなキー・ストレージ、セキュアなJTAG、パッシブ/アクティブ・イベントのための外部改ざん検出、電圧のための内部改ざん検出、グリッチ/差動出力分析保護などの先進的なセキュリティ機能へのアクセスを実現。また、Trusted Execution Environment(TEE)サポートがNXP プロフェッショナル・サービス製品として提供される。

このほか、数千のノードを持つ商用設備において、ゲートウェイ経由で内蔵のセキュアNFCタップ・アンド・コネクト機能の利用が可能。スマート・ビルディング/インダストリアル、スマート・コネクテッド・シティ、スマートに接続された油田、ガス田、農業設備などでは電力供給が停止した場合でも、スマートフォン・アプリケーションを使うことで、設置されているデバイスに電力が供給されていなくても、ネットワークに対する迅速かつセキュアなエンド・ノードのコミッショニングが可能となる。

NXPは同製品について「NXPのモジュラー型IoTゲートウェイを使用すれば、コネクティビティ/セキュリティ・エキスパート・チームを必要とせずに、セキュアなコネクテッド・アプリケーションを、数カ月以内で開発することができます」とコメントしている。