台湾の東台精機(Tongtai)は、2016年11月17日~22日にかけて、東京ビッグサイトにて開催されている工作機械およびその関連機器などの見本市「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」において、プレス向け説明会を実施、日本由来の高い技術力を武器にしたターンキーソリューションを日本で推進していくことを明らかにした。

同社は1969年に台湾にて日本人である吉井良三氏らが創業した工作機械メーカー。そうした由来から、アイシン精機などから技術を導入など、日本との縁も深いという。近年はグループ傘下の企業を世界的に拡大させており、主流の自動車産業向けのほか、航空産業などでの採用も進んでいるとする。ターンキーソリューションとしては、特に自動車部品に関して、生産工程を見て、治具の開発から、切削条件の提案、加工テスト、品質の確認までを一貫して顧客と行っていける点が強みであるとするほか、ほかの産業分野も含めて、日本向けとしては、「日本にオフィスを有しており、日本人が対応するため、日本語で細かな打ち合わせができるが、機械は台湾で生産し、世界中に出荷できるという点」を強調していた。

先端技術として超音波加工機、レーザー穴開け/加工、金属積層加工なども手がけており、そうした高い技術力をもとにしたカスタマイズ対応などを武器にターンキーソリューションビジネスの拡大を狙うという

なお、同社ブースは台湾貿易センター(TAITRA)が主導する台湾パビリオン内にあり、多種類自動化加工に対応するクシ刃式スラント旋盤「A-1500」および高剛性ローラー式リニアガイドならびに直結式主軸にビルトインモーターを採用した小型立形タッピングセンター「VTX-5A」の実機展示が行われている。

台湾パビリオン内に置かれた東台精機ブースの様子