この11月にブラウンから発売された充電式電動歯ブラシ「オーラルB ジーニアス9000」(以下、ジーニアス9000)。本体内蔵のモーションセンサーとスマートフォンのカメラ機能を連携させる「ポジション検知機能」により、磨いた場所をトラッキングすることが可能だ。この機能を中心に、試用してみた所感をまとめてみたい。

「オーラルB ジーニアス9000」。価格はオープンだが、メーカーによる発売時の市場想定売価は24,800円(税別)。ホワイトのほかにブラックの2色を展開する

スマートフォンと連動する電動歯ブラシは、ブラウンでは前年(2015年)の最上位モデルから投入している。しかし、従来の製品では、ブラッシング場所をタイマーでガイドしながら歯を磨けるというだけで、場所を検知する機能はなかった。

今回のジーニアス9000は、スマートフォンのインカメラで認識した顔情報をもとにして、電動歯ブラシで磨いている場所をリアルタイムに検知・表示させられるように、一歩進化。スマートフォンと連動する電動歯ブラシ・歯ブラシ用アタッチメントは、ほかにもフィリップスの「ソニッケアーキッズ」、サンスターの「G・U・M PLAY」が存在するが、カメラと連携する製品はジーニアス9000が初めてだ。

使い方だが、スマートフォンからアプリを起動して、メニュー画面で「ポジション検知機能」を選択。「カスタマイズケア」の画面が開くので、さらに「ポジション検知機能」を選ぶと、画面上に「カメラの設定」が現れる。このボタンをタップすると、カメラ機能が起ち上がるという流れ。なお、アプリの対応OSは、Android 4.3以上、iOS 8.0以降だ。

アプリのメニュー画面。新機能を使うには「ポジション検知機能」を選択

インカメラを利用した機能を利用できるメニューは「ポジション検知機能」と「ブラッシングチャレンジ」。まずは「ポジション検知機能」を選択

「カメラの設定」ボタンを押すとスマートフォンのカメラ機能が起動

次に、画面上に現れた丸枠をガイドにして、顔の位置を合わせて顔を認識。その後、Bluetoothでスマートフォンと接続したジーニアス9000本体の電源ボタンを押すと、ブラッシングとともに、動きのトラッキングが始まるという仕組みだ。

丸い枠内に顔の位置を合わせる。カメラが適正な位置を認識すると次の画面へ進み、ブラッシングを開始できる