ラトックシステムの「REX-WIFISD1H」は、スマートフォンやタブレットなどとワイヤレス接続できるカードリーダ。SDメモリーカードリーダ、USBメモリリーダ、モバイルバッテリという、3つの機能が一体となっている。

今でこそ、スマートフォンの内蔵ストレージは100GBを超えるものが増えているが、16GB~32GBくらいの端末を使っている人も多いと思う。また、iPhoneやiPadは、内蔵ストレージの容量を増やせない。スマートフォンで写真や動画を撮っていると、内蔵ストレージはすぐいっぱいになってしまう。クラウドストレージを活用するのも有効だが、(無料Wi-Fiスポットの利用で緩和できるとはいえ)データ通信量の問題もある。

そこで少し前から徐々に普及しているのが、今回取り上げるREX-WIFISD1Hのような、スマートフォンとWi-Fiでつながる小型のストレージデバイスだ。REX-WIFISD1Hは上述のように1台3役だが、ブリッジ機能も備えている。REX-WIFISD1Hを無線LANルータに無線接続し、スマートフォンとREX-WIFISD1Hを無線接続すると、「スマートフォン」-「REX-WIFISD1H」-「無線LANルータ」-「インターネット」という経路で、スマートフォンからインターネットにアクセスできる。

REX-WIFISD1H

■試用機の主な仕様 [製品名] REX-WIFISD1H [対応メディア] SDメモリーカード(SDXC対応) [USBポート] USB 2.0 [無線仕様] IEEE802.11b/g/n無線LAN、NFC [電波範囲] 50m(見通し) [充電池容量] 3,000mAh [サイズ/重量] 約W67×D104×H14mm / 約106g [直販価格(税別)] 8,800円

外見はホワイト一色のシンプルなもの。側面(横側)にSDメモリーカードスロットを、側面(上面)にUSB 2.0ポート、電源スイッチ、microUSBポートを備える。本体サイズは約W67×D104×H14mmと小さく薄い。エッジは丸められており、出っ張りもない。

側面(横側)にはSDメモリーカードスロット(SDXC対応)を装備。512GBメディアまで動作は確認されているとのこと

SDメモリーカードは奧まで挿入するとロックされるので、不意に抜けたりしない。カバンにぽいっと突っ込んでおいても大丈夫だろう

USBポートは2.0に対応。使用できるUSBストレージは2TBまでのものに限られ、フォーマットはNTFS、FAT16、FAT32、exFATに対応する。microUSBポートはバッテリの充電用と、USBカードリーダとしての接続用ポートも兼ねている

上面には、WAN、Wi-Fi、SDメモリーカード、バッテリ用のLEDを装備。アクセスがあったり充電したりすると、点灯・点滅する。充電の場合は、充電中に緑色に点滅、完了すると消灯する。底面には接続用のQRコードやSSID、パスワードが記載されている。

重量は実測で105g。公称値は106gで、SDメモリーカードをセットしたままでも110g以下。小さく軽いのはありがたい