NECは11月11日に開催される「ユニバーサル未来社会推進協議会 in 渋谷」において、車いす使用者向けの顔認証を用いた入場管理システムの実演を行うと発表した。

IDカードを用いた認証システムは、車いす使用者にとって、「IDカードの読み取り機の位置が高くIDカードをかざすのに苦労する」「IDカードを鞄から探すのに苦労する」などの課題があるという。

今回実演するシステムは、NECの顔認証エンジン「NeoFace」を用いて、事前に撮影・登録した車いす使用者の顔画像と現場でロボットが撮影した顔画像を照合して本人確認を行い、一致すれば自動ドアが開くというもの。これにより、車いす使用者が安全・安心に、ストレスなく利用できるサービスの提供を実現する。

NECは、2020年とその先を見据え、年齢・性別・国籍・障がいの有無などに関わりなく誰もが社会の一員として安心して暮らせる「ユニバーサル社会」の実現に向けた活動に取り組んでおり、今回の実演はこうした取り組みの一環である。今後もユニバーサル社会の実現に貢献するソリューションの開発・提供を推進するとしている。