三菱電機は11月1日、ワイヤ放電加工機の「MVシリーズ」の新シリーズとして、IoT技術を活用したリモートサービスに対応する制御装置を搭載した「MV D-CUBESシリーズ」4機種を発売した。

MV1200R D-CUBES

同製品は新型制御装置「D-CUBES」を搭載し、19インチのタッチスクリーンでの操作ナビゲーションにより、従来機種に比べて段取りから加工までの操作数を最大40%削減するほか、最適な給電制御によりワイヤ電極線の消費量を削減するとしている。

また、IoTを活用したリモートサービス「iQ Care Remote4U」に対応し、加工機ごとの稼働・加工情報の可視化、加工機の遠隔診断による予防保全情報の提供などを行う。さらに、新制御方式により、従来から2回少ない6回加工で加工面粗さRa0.2μmを達成し、高精度・高速加工を実現している。

標準価格(税別)はスタンダード機が1500万~1800万円、ハイグレード機が1750万円~2070万円で、同社は2016年度で600台の販売を目標としている。なお、同製品は11月17日~22日まで東京ビッグサイトで開催される「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」に出展される予定となっている。