インターネットイニシアティブ(IIJ)は10月31日、需要が拡大するセキュリティ事業の強化を目的として、新たなセキュリティ事業ブランド「wizSafe(ウィズセーフ)」を立ち上げると発表した。

新ブランドは、セキュリティが標準で組み込まれたサービスの提供を通し、顧客が脅威を意識せず、インターネットを安全に利用できる社会の実現を目指し、「安全をあたりまえに」をコンセプトとしたもの。IIJでは、新ブランドの下、アナリストの育成に注力するとともに、現在稼動しているシステム基盤、セキュリティオペレーションセンターなどの拡充を行うことにより、セキュリティ対策をワンストップで提供する。

セキュリティオペレーションセンター イメージ

IIJでは、システム基盤や設備の拡充をもとに、新しいサービス「IIJ C-SOCサービス」(2017年3月の提供開始予定)とソリューションを提供。IIJ C-SOCサービスは、情報分析基盤と連動した顧客専用の分析基盤を構築し、セキュリティオペレーションセンターでセキュリティ監視を行う。アラート通知やログ提供とともに、顧客のシステムで起きている事象について、レポーティングやアドバイス、対処までを行い、将来的には、インターネットで発生する脅威の把握とその予測を行い、予防措置を顧客システムに能動的に適用していくことも想定している。

セキュリティ事業全体の概要図

また今後、新たな体制の下、情報分析基盤で得られたDNS情報を活用してマルウェアに対する適切な予防措置を行う取り組み(2017年度提供予定)、1Tbpsクラスの大規模なDDoS攻撃に対応したサービス機能の提供(2017年1月提供予定)、Webアクセス環境を分離(アイソレーション)してマルウェア感染の危険を低減する機能(2017年1月提供予定)の提供を予定している。