任意団体work with Prideは26日、LGBT(性的マイノリティ)についての企業の取り組み「PRIDE指標2016レポート」をPDFで公開した。

work with Prideは、性的マイノリティに関するダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する任意団体。2012年から日本企業におけるLGBTの人々のために、職場作りのためのきっかけとなる活動を行っている。国際的な潮流、ダイバシティーの重要性から数多くの企業が協力している。

レポートにはフォーチュン500に入る企業の半数以上が社員の同性パートナーへの福利厚生などを認める「ドメスティック・パートナー」制度を採用するなど海外における流れや日本企業における取り組みなども冒頭で紹介されている。

PRIDE指標」は、work with Prideが日本における企業の取組み指標として6月に策定したもので、

1.Policy(行動宣言)
2.Representation(当事者コミュニティ)
3.Inspiration(啓発活動)
4.Development(人事制度・プログラム)
5.Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)

の5つの指標から採点し、5点のゴールド、4点のシルバー、3点のブロンズと3段階で評価されるもので、82の企業・団体からの応募を採点したもので、ゴールド53社は以下の通り。

work with Pride Gold 2016


運輸

エヌ・ティ・ティ・ロジスコ
全日本空輸
日本航空
日本トランスオーシャン航空

エネルギー

関西電力

金融

ゴールドマン・サックス
J.P.モルガン
ドイツ銀行グループ
日本におけるAIGグループ
野村證券
バンクオブアメリカ・メリルリンチ
みずほフィナンシャルグループ
モルガン・スタンレー
UBSグループ

サービス

アウト・ジャパン
アクセンチュア
EY税理士法人
エクシオジャパン
NTTクラルティ
NTTラーニングシステムズ
エフネス
Diverse
電通
トロワ・クルール
Nijiリクルーティング
パームロイヤル
プラップジャパン
ペンシル
リクルートスタッフィング

情報通信

NTTコミュニケーションズ
NTTドコモ
NTTファシリティーズ
ガイアックス
KDDI
日本アイ・ビー・エム
日本電信電話
日本マイクロソフト
楽天

製造

クボタ
ストライプインターナショナル
ソニーグループ
日本たばこ産業
パナソニック
富士通
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス

法務

アンダーソン・毛利・友常法律事務所
長島・大野・常松法律事務所
外国法共同事業法律事務所 リンクレターズ

保険

アクサ生命保険
住友生命保険
第一生命保険
ライフネット生命保険



ライフネット生命保険 Webサイト

また、各指標を通しての特筆すべき事案を「ベストプラクティス」として掲載しており、各企業がどのような取り組みを実際に行っているかが数多く掲載されている。各指標全体を通してのベストプラクティスは、ライフネット生命保険のEngagement/Empowermentにおける「レインボーフォトプロジェクト」が選ばれており、公立図書館への児童書の寄贈を継続的に行っている。

法令順守や企業の社会的責任が広く求められるなか、企業にとってのダイバシティ施策も重要な取り組みとなっている。