STマイクロエレクトロニクス(ST)とWiTricityは10月17日、磁気共鳴方式のワイヤレス給電用ICの設計・開発で協力すると発表した。

開発を予定しているワイヤレス給電用ICは、AirFuel磁気共鳴仕様に準拠し、磁気共鳴型充電と電磁誘導型充電に対応するマルチモード・ソリューションが含まれる予定で、住宅やオフィスなどの屋内、公共エリア、さらには車内まで、あらゆる場所で製品のワイヤレス給電を可能にするという。

STは今回の協業について「ワイヤレス給電および磁気共鳴技術のイノベーターであるWiTricityの専門性と、STのスマート・パワー技術やBluetooth Low Energyなどに関するリソースおよびIPを組み合わせることで、包括的かつ効率的なワイヤレス給電ソリューションを実現できます。これにより機器の利便性や使いやすさが向上し、消費者の満足と共に、その期待を超えることが可能となります。STとWiTricityの協力から生まれる革新的な技術により、システム設計者は、厄介な電線や充電用ケーブルを除去することができます。また、STはこの急成長中の市場に対し、さまざまな半導体の提供が可能になります」とコメントしている。